ブリーダーさんから迎え入れる

 純血種の犬を家庭に迎える場合、犬をどのように探せば良いのでしょうか。まず犬種は決まっていますか?その犬種独特の要求事項を家庭内で満たしてあげることが出来ますか?誰がしつけますか?病気の時にはどうしますか?などなど、犬を迎える前に決めるべき事柄がいくつもあります。そしてこれらの事柄を検討すれば、人から譲られた犬やペットショップで安価に購入できる犬とは少し違う、ということに気づくと思われます。

 まずドッグショーに何度も足を運ぶことから始めます。ショーを見に行くこと自体が楽しいですし、見慣れない犬がきちんとしつけられて整然と並んでいる様子は圧巻です。時間の許す限りくまなく見てみましょう。何回かショーを見に行ったら、飼いたい犬をいくつか選定します。そして専門書で犬種標準について学びます。やや抽象的な書き方がされていますが、真剣なブリーダーはその標準を理解して更にそれを向上させる努力をしています。

 次にショーに出かけるときは、お目当ての犬種を重点的に見ます。同一犬種がいくつかのグループに分かれて審査をける様子が見られます。この時に頭に入っている犬種標準と見比べるのも楽しいですし目を養うことになります。特にお気に入りの犬を見つけたら、ハンドラーやブリーダーを捜して名刺をもらいます。

 帰宅したらその名刺をたよりにウェブ検索をします。簡単に沢山の犬舍が見つかるはずです。そして訪ねていってみましょう。漫然と見学するのではなく、何を見るかを明確にしておきます。3種類以上の犬、とくに小型犬から大型犬を扱うペットブリーダーは、よほど大規模で人手をかけた犬舍でない限り敬遠したいところです。理由は本命の犬種というより流行っている・売れている犬種を扱っている可能性高いからです。もっともラブラドール・ゴールデン・フラットコートの各レトリーバーであれば、お互いに近似種なので安心できます。そして親犬が円満な性格をしていることも確認しておくべきです。

 以上は犬舍を訪ねて親犬を見るポイントですが、子犬を選定するポイントもあります。

 同腹の犬たちが遊んでいるところへ近づいたら、好奇心一杯に駆け寄ってくる子犬は有望です。手を差し出したらにおいをかいだりなめてくる子犬もいいでしょう。なおかつ抱き上げてずっしりと感じられる子犬は最高です。健康状態もいいはずですから、これらの子犬を選ぶのがいいと考えられます。 



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