人間は罹らない動物特有の病気というものがあります。その中でも特に日常生活で気をつけていれば防げる食べ物についての病気を３つ紹介したいと思います。
１つめは「たまねぎ中毒」です。タマネギ等のネギ類に入っている成分が貧血を起こさせるものです。加熱したネギ類でも中毒になります。発症までには１日から数日とされています。かわいらしい感じの病名ですが、重症の場合は死に至ることもあります。そのため絶対に食べさせないようにしましょう。特に人間の食べ残したハンバーグやカレー等、タマネギの形がなくなっている食べ物にも注意しましょう。
２つめは「チョコレート中毒」です。チョコレートやココア等に含まれている成分により、嘔吐や下痢、脱水等を引き起こします。重症の場合は死に至ります。例えば５ｋｇの犬ですと、その致死量は製菓用のチョコレートで１００ｇから２００ｇと言われています。
３つめは「ぶどう中毒」です。ブドウやレーズンに含まれている成分により、嘔吐や下痢、腎不全を引き起こします。重症の場合は死に至ります。果物が好きなワンちゃんも多いと思いますので、気をつけたいですね。
これらの食品を与えない、手の届かないところに置くのはもちろんですが、もし食べてしまったときに大切なのは、すぐに病院で相談をし、いつ、どれくらいの量を食べたのか、様子はどうなのかをしっかり獣医さんに伝えられるようにしておくことです。飼い主が気をつけていれば防げることですから、ぜひ気をつけてあげてください。